みやビズ

2020年2月24日(月)
記者コラム / 久保野剛

後悔のないよう就活を

2018/03/02
 来年春に卒業する大学生を対象とした会社説明会が1日に解禁され、就職活動が本格的にスタートした。人手不足などを背景に企業の採用意欲は高く、今年も学生優位の「売り手市場」で、6月の採用面接解禁までに内々定を出すケースが多いという。
1日に福岡市のヤフオクドームであった合同会社説明会では、約300の企業がブースを並べた

1日に福岡市のヤフオクドームであった合同会社説明会では、約300の企業がブースを並べた

 来年春に卒業する大学生を対象とした会社説明会が1日に解禁され、就職活動が本格的にスタートした。人手不足などを背景に企業の採用意欲は高く、今年も学生優位の「売り手市場」で、6月の採用面接解禁までに内々定を出すケースが多いという。わずかな期間で学生たちは本当に「ここで働きたい。自分の力を試したい」と思える企業と出合えるのか。近年の就活を取材していると、そんな疑問が湧いてくる。

 「もっとじっくり就活したい」と思っている学生にとって、企業を知る貴重な機会がインターンシップ(就業体験)だ。企業の幹部と話せたり、先輩社員に働きがいなどを直接尋ねたりできる。一方で(1)期間が1週間以内と短い(2)大学3年生が中心(3)プログラムが社内見学の域を出ない-といった課題も多い。先日あった九州地域戦略会議の産業人材育成フォーラムでは、(1)1カ月以上の長期化(2)大学での単位化(3)1、2年生からの参加で、経験をその後の学びに生かせるようにする(4)報酬の支給-などのインターンシップ充実策が提案されていた。

 県内の学生が地元企業を知る、という点で個人的にもっと広まってほしい仕組みが、宮崎大などで開かれているウイークリー・ワーク・カフェ(WWC)だ。産業人材の育成を目的に同大学などと経済団体、県で組織した「みやざきCOC+(プラス)協議会」が昨年12月に始めた。詳細はCOC+地元定着推進室の西村勇コーディネーターを取り上げた、みやビズ「クロストーク」を読んでほしい。学年を問わず、学生なら誰でも企業の担当者とコミュニケーションをとれる場で、年間を通じて定期的に開催されている。小規模の企業でも学生との接点が持てるメリットがあり、時間をかけて互いの理解を深められると思う。

 懸命に就活する学生たちへ「ガンバレー」とエールを送りたい。それと同時に学生時代に結構フラフラした経験から「大学を出たからといって、何も慌てて就職しなくてもいいんじゃない」と思う。振り返れば、そのフラフラが社会人生活で何かと役に立っているからだ。でも、そんなそそのかしは大学生を持つ親御さんに怒られるからやめておこう。終身雇用は崩れ、転職が当たり前になっている時代とはいえ、初めて社会に出て働き、どんな経験をするかは、その後の人生を大きく左右する。学生たちにはじっくり、後悔のないよう企業選びに取り組んでもらいたい。
(久保野剛)

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