みやビズ

2017年3月28日(火)
記者コラム / 久保野剛

就活解禁に思う

2017/03/17
 2018年春の大学新卒者の採用に向けた企業の会社説明会が1日解禁され、大学生らの就職活動は本番を迎えた。人手不足を背景に企業の採用意欲は高く、売り手市場となっている。今年の説明会の会場を取材して特に感じたのが、大手企業を中心に地方大学出身の学生を取り込もうとする動きが活発化している点だ。

3月1日に宮崎市総合体育館であった合同会社説明会。企業の担当者から話を聞く学生たちの表情は真剣そのもの

3月1日に宮崎市総合体育館であった合同会社説明会。企業の担当者から話を聞く学生たちの表情は真剣そのもの

 1日の宮崎市総合体育館。参加80社のほとんどは県内だったが、大手証券会社と損害保険会社がブースを出していた。7日の宮崎大学体育館には124社が参加。売上高が1兆円を超える国際的企業が県内企業と同じようにブースを並べ、担当者は笑顔で学生に声を掛けていた。長崎県出身で宮崎大3年の女子学生(21)は「宮崎で県外企業の情報が得られるのは助かる」と歓迎していた。

 需給バランスの点から見ると、確かに学生優位なのだろう。でも「そんな実感は全くない」と、県外志向の宮崎産経大3年の男子学生(21)。4日に福岡市であった合同説明会に参加し、「有名大学の学生がたくさんいて、学歴の差を感じた。彼らと競争して希望の就職先を勝ち取れるのか心配になった」という。彼にとって初めての就活。比べるものがないのだから当然だ。

 真剣なまなざしで県内企業の説明を聞いていた南九州短大1年の女子学生(19)は、就活解禁に「1年前は高校生。企業を研究する時間もなく、不安でいっぱい。だけど目指しているところは皆同じ。一緒に頑張ろうと思った」。早ければ4月には面接が始まる。将来を考えるには短かすぎる時間だが、人生の岐路に立っていることは間違いない。状況に惑わされず、しっかりと自らの進む道を見つけてほしい。
(久保野剛)

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