みやビズ

2020年2月24日(月)
記者コラム / 久保野剛

ニモカと地域貢献

2015/10/02
11月14日からニモカのサービス開始を発表する宮交の菊池社長(左から2人目)=9月17日、県庁記者室
11月14日からニモカのサービス開始を発表する宮交の菊池社長(左から2人目)=9月17日、県庁記者室

11月14日からニモカのサービス開始を発表する宮交の菊池社長(左から2人目)=9月17日、県庁記者室

 宮崎交通(宮崎市)は、路線バスでICカード型乗車券「ニモカ」のサービスを11月14日から始めると発表した。全国の主要鉄道・バス会社で相互利用できるIC乗車券は、都市部で社会インフラの一つとして市民生活に深く浸透。本県は全国型IC乗車券の「空白県」だったが、これで九州全県の主要交通機関でIC乗車券が利用可能となる。

 導入で県民や観光客の利便性向上、地域経済活性化が期待される。さらに宮交の菊池克賴社長は導入理由に本県で育つ若者たちへの思いがあったと、9月11日付のみやビズ「アナライズ」で明かしている。

 「社会に欠かせないツールの一つに早くから触れ、使うことで、気後れすることなく今後出会うさまざまな物事や事象に柔軟に対応し、可能性を見いだす発想の癖や習慣を身につけ、先を見通す力を養ってほしい」

 地方の良さは物価が安く、自然豊かで、子育てに適している点。一方、子どもたちの夢を膨らませるプロスポーツや演劇、コンサートなどの興行が少ない。常々そう感じていた身には、設備投資などのリスクを負っても「若い人のために」とニモカ導入を決めた志に、岩切章太郎氏の時代から受け継がれる宮交の「地域貢献」という企業理念の一端を垣間見た気がした。

 汎用(はんよう)性が高く、さまざまな分野での活用が想定できるニモカ。県内で利用者が増えれば新たなビジネスチャンスも生まれる。そこで普及促進へ提案。県内自治体や企業には通勤手当や出張時の交通費支払いにニモカを活用してもらいたい。地域貢献のため、ぜひ。(剛)

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