みやビズ

2020年2月25日(火)
ブレークタイム(リレーコラム)
中嶋 国博(南郷温泉山霧・総務部営業・コテージ担当)
中嶋 国博さん
 なかしま・くにひろ。美郷町南郷区出身。1988年、富島高校卒業後、大阪の北京料理「好好亭」に入社。南郷村(現・同区)観光協会勤務、飲食店経営を経て、2012年4月から南郷温泉勤務。1999年11月に神職の資格を取得している。70年3月生まれの44歳。写真はゆるキャラ・どんタロしゃんと。

おもてなしと国際交流

2014/03/17
 16年間経営しておりました飲食店を廃業し、現在(株)南郷温泉に勤務させていただき3年目を迎えようとしております。美肌の湯として広く知られる南郷温泉山霧は「どんタロプロジェクト美の4ヶ条」という独自のプロジェクトに取り組んでいます。

 一つ目は「美への自分磨きの(美肌)」。

 二つ目は「美しい心の(美心)」。

 三つ目は「身体に美味しい食の(美食)」。

 四つ目は「美しい環境づくりの(美化)」。

 四つすべてが備わる理想を目指して、日々精進している(つもり?)ところです。

 このプロジェクトの代表者として活動しているのが「どんタロしゃん」です。いつも笑顔の、いわゆる「ゆるキャラ」ですが、そのモデルとなった人物がいます。1300年ほど前に古代朝鮮の国「百済」の王族が戦乱に追われ宮崎にたどり着いたという伝説があり、その父王が美郷町南郷区に、王子が木城町に住むこととなったのですが、追討軍がやってきます。その戦いの際、王族に味方して追討軍を撃退したという地元の豪族が「どんタロさん」と呼ばれる人物です。日本に亡命してきた王族を迎え入れた先人であり、おもてなしの精神の先駆者でもあるこの人物にちなんで、ゆるキャラは「どんタロしゃん」と名付けられました。

迎え火が辺り一帯を赤く染め、幻想的な光景をつくりだす「師走まつり」

迎え火が辺り一帯を赤く染め、幻想的な光景をつくりだす「師走まつり」

 この伝説に由来する王族親子対面の再現とも云える「師走まつり」という祭が、例年1月末頃の金・土・日曜日(旧暦の12月20日前後)に斎行されています。私は小学生のころに同級生などと共に「子供神楽」を習い始めてから、わずかずつでもこの祭に関わらせていただき、現在では神門神社の禰宜(ねぎ)を拝命致し、神社側の一員として粛々と斎行させていただいております。

 以前「日本は神の国」というような発言を批判された政治家もいらっしゃいましたが、古来より「八百万(やおよろず)の神」と表現されるように森羅万象に神が宿るとする感覚がわれわれ日本人の根幹にあると思います。もちろん、王族御一行が当時の大陸から伝えていただいた技術や知識もあり、後に1柱の神として祀られたのでしょうが、きっかけはどのような形にせよ訪れた人々への「おもてなし」に始まっています。この地域に限らず日本人、日本というお国柄が「おもてなし」に溢れている(いた?)と思います。ですから、オリンピック招致のあの言葉は、ピッタリだったといえるのではないでしょうか。

 さて、文章内容が飛びますが、今年の師走まつりに参列されたある大学(国内)の学科長を務める教授の方(韓国籍)に突飛な質問をしました。「靖国神社をどう思われますか?」と。

 すると先生、笑顔で「その国の文化、慣習であって国外からとやかく言うべきことではないと思います。」そんなお答えでした。「さすが!というか失礼いたしました・・・」

 どこの国に限らず、歴史や文化を政治利用するような事もありますが、国籍、性別などにかかわらず、人対人としての「お・も・て・な・し・交流」を実践できればと思います。

さまざまな業界の方から、仕事や身近な話題、関心のあるテーマなどについてコラムを届けていただきます。ブレークタイムに、気軽にお読みください。


次回は前田利信さん(美容師・美容室「GARDEN RESORT shiminnomori」代表)、テーマは「『人間力』 自分を信じて突き進む」です。

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