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2019年6月17日(月)
ビジネスウォッチ

【経済やわらかゼミ】楽天、第4の携帯会社に名乗り

2018/01/22

自前で基地局、回線網 アイフォーンの扱い焦点


(イラスト 岩見俊哉)

(イラスト 岩見俊哉)

 証券会社に勤める美咲さん。楽天が第4の携帯電話会社を目指すと新聞記事で読み、IT業界で働く友人の佳奈さんに楽天の狙いなどを聞いた。

 美咲 楽天が第4の携帯会社になるってどういうこと?

 佳奈 NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手3社のように自前の基地局や回線網を持つ携帯会社を目指すの。総務省の認定を受けて2019年にサービスを開始する計画よ。

 美咲 第4って言うけど、携帯会社はもっとたくさんあるじゃない。

 佳奈 うん。例えば大手スーパーのイオンが「イオンモバイル」のブランドでやっているわよね。イオンもそうだけど、ああいう格安スマートフォン会社は大手から回線を借りているの。設備投資がいらないんで安い料金プランを提供できるのよ。楽天も格安スマホには参入済みなんだけど、今回は自前で設備を持つところが違うの。

 美咲 自前で持つとどんなメリットがあるの。

 佳奈 楽天には仮想商店街「楽天市場」や旅行予約サイト「楽天トラベル」といったインターネットサービスの会員が9千万人以上、クレジットカード会員も約1500万人いるんだって。この会員たちに楽天のスマホを売り込みたいんだけど、回線を借りている立場だと制約が多くてサービスの幅を広げるのが難しいようなの。自前の設備を持てばやれることが増えるんでしょうね。

 美咲 大手3社との競争で勝算はあるの。

 佳奈 楽天をあそこまで育てた三木谷浩史(みきたに・ひろし)会長兼社長は自信満々よ。でも設備投資額が最大6千億円というんで負担が重すぎると心配する声もけっこうあるわ。携帯市場は大手3社の寡占状態で、格安スマホも一時の勢いはないしね。楽天もよほどの秘策がないと難しいんじゃないかしら。

 美咲 楽天はどんなスマホを売り出すの。

 佳奈 まだ分からないけど、焦点は米アップルの「iPhone(アイフォーン)」が扱えるかどうかね。アップルは今のところ、日本では販売力の強い大手3社しか最新機種の取り扱いを許していなくて、楽天がアイフォーンを売れないとなると厳しいと思うわ。

 美咲 料金は。

 佳奈 そこもまだ分からないわ。でも楽天が大胆な料金プランを打ち出せば、他社も競って料金を下げてくるだろうから、全体的に下がる可能性はあるわね。

 美咲 いいわねえ。それならまた携帯会社、変えなくちゃ。

 佳奈 あなた、よく変えるわねえ。これだから携帯会社も大変だわ。

 美咲 何言ってるの、消費者は厳しいのよ。

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