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2018年10月23日(火)
ビジネスウォッチ

【経済やわらかゼミ】プレミアムフライデー運用見直し

2017/11/13

月末こだわらず柔軟に 早帰り1割、一部見直し


(イラスト 清水紗羅巳)

 新聞で「プレミアムフライデー(プレ金)」が柔軟な運用に見直されると知った中学生の裕也さん。地元の会社で営業の仕事をしている父の貴史さんに状況を聞いた。

 裕也 プレ金ってどういうイベントだっけ。

 貴史 月末の金曜は仕事を早めに切り上げて食事やショッピング、家族のだんらんに時間を使ってもらおうという取り組みだよ。国と経済界が音頭をとって今年2月に始まったんだ。

 裕也 父さんの会社もやっているの?

 貴史 いやいや、父さんの会社は人手不足でとてもじゃないが無理だよ。やっているのはほとんど大企業みたいだな。

 裕也 そもそもなんでそんなことをするの。

 貴史 外食や買い物で普段よりちょっとお金を使ってぜいたくをしてもらえば景気が良くなると考えたんだ。レストランや旅行会社は特別商品を用意して盛り上げようとしているよ。もう一つは働き方改革。これだけ過労死が問題になっているのに日本の会社は長時間勤務がなかなかなくならないからね。早帰りを推奨して働き方を見直すきっかけにしてもらおうという目的もあるんだ。

 裕也 取り組み状況はどうなの。

 貴史 国と経済界でつくる推進協議会の7月の調査では、約9割の人がプレ金を知っていると答え、実際に使ったお金は平均約7千円だった。ただ通常より早く退社できたという人は約1割しかいなかったんだ。

 裕也 運用が変わるって、どうなるの。

 貴史 これまでは「月末金曜の午後3時」が早帰りの目安とされていたんだけど、職場の状況や働く人それぞれの事情によって、月末にこだわらず、ほかの金曜日に振り替えたり、退社時間も弾力的に設定したりしようと軌道修正したんだよ。

 裕也 なんで。

 貴史 月末はどの会社も忙しいんだ。それに、みんなが一斉に帰っちゃうと取引先が連絡を取れず困っちゃうといった不都合もあって、プレ金が広まらない原因になっていたんだよ。
 
 裕也 お店のイベント日もばらばらになるの。

 貴史 それはこれまで通り月末金曜中心だと思うよ。給料日が集中する月末の方が財布のひもが緩んで消費の盛り上げ効果も期待できるからね。協議会は少しでもプレ金を盛り上げようと、10月は「ハロウィーン」、11月は「スポーツの秋」といったようにイベントの共通テーマを設定することにしたんだ。

 裕也 父さんの会社もやればいいのに。

 貴史 そうだね。少しずつ参加企業が増えているから、うちの社長も考えてくれないかなあ。

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