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2018年7月20日(金)
ビジネスウォッチ

【経済やわらかゼミ】米トイザラス破綻

2017/10/09

ネット通販台頭で苦戦 小売り大手は集客へ工夫


(イラスト 岩見俊哉)

 米玩具大手トイザラスの経営が破綻したという記事を読んだ主婦の洋子さん。インターネット通販会社に勤める夫の達哉さんに聞いた。

 洋子 なぜ経営破綻してしまったのかしら。

 達哉 米アマゾン・コムなどのネット通販が台頭したからだよ。お店に行かなくても、携帯端末とかで簡単に注文できるようになったからね。

 洋子 日本の「トイザらス」はどうなるの。

 達哉 別会社が経営しているので、これまで通り営業を続け、サービスにも変更ないそうだ。

 洋子 アマゾンの影響力は大きいのね。

 達哉 米国ではアマゾンが高級スーパー、ホールフーズ・マーケットを買収した。ホールフーズの独自ブランド商品をネットで販売するんだ。

 洋子 便利そうね。

 達哉 小売り最大手のウォルマート・ストアーズも米グーグルとネット通販事業で提携したよ。店舗の客離れが止まらず、ライバル関係だったネット通販と手を結ばざるを得なくなった。

 洋子 日本ではどうかしら。

 達哉 総務省によると、2016年は国内世帯の約3割がネット通販を利用している。1カ月当たりの消費額は約8500円で、14年前の8倍近くになったんだ。

 洋子 すごい勢いで伸びているのね。

 達哉 一方、百貨店やスーパーマーケットが苦戦中だ。16年の全国百貨店売上高は36年ぶりに6兆円を下回った。全国のスーパーの売上高は、衣料品が16年まで25年連続で前年割れだよ。

 洋子 この洋服もネット通販サイトの「ゾゾタウン」で買ったわ。

 達哉 個人同士で物を売買できる「メルカリ」も人気だね。

 洋子 店は困るわね。

 達哉 そう。だから客に来てもらえるよう、工夫している。高島屋は女性のスーツを比較して買える売り場を作り、独自の商品も並べたよ。

 洋子 売り場強化ね。

 達哉 ユニクロは人工知能(AI)を使って、携帯端末で洋服の組み合わせを提案するサービスを試験運用している。ネットで注文した商品は主なコンビニで受け取れるようにして、利便性も打ち出しているね。

 洋子 野菜や肉も手軽に注文できるといいわ。

 達哉 アマゾンジャパンは地域限定で、注文から最短4時間後に生鮮食品や日用品を配達している。セブン&アイ・ホールディングスもアスクルと組んで、11月末をめどに生鮮食品の配達を始め、20年には販売地域を首都圏に広げる計画だ。

 洋子 ますます買い物が便利で楽しくなるわ。

 達哉 買い物は、ほどほどにしてね。

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