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2018年7月16日(月)
ビジネスウォッチ

【経済ウイークリー】トヨタ、マツダ提携 

2017/09/04

電気自動車で巻き返し 株持ち合いに踏み込む


(イラスト 清水紗羅巳)

(イラスト 清水紗羅巳)

 トヨタ自動車とマツダが資本提携で合意したというニュースを見た会社員の未来さん。車好きの夫、明さんに背景などを聞いてみた。

 未来 2社が資本提携するって、なんで。

  トヨタとマツダは2015年に環境や安全技術で包括提携を発表したんだけど、具体的な内容は煮詰まっていなかった。提携がどの程度のものになるのか注目されていたんだけど、双方が500億円ずつ出し合って、トヨタがマツダ株の5・05%、マツダがトヨタ株の0・25%を持ち合うというのは結構踏み込んだね。

 未来 提携して何をするの。
 
  電気自動車(EV)の共同開発と、米国での共同出資による新工場建設だって。

 未来 なぜEVを共同開発するの。

  EV時代が本格到来しつつあるからね。日本勢では日産自動車が先行していて、トヨタはハイブリッド車や、家庭で充電できるプラグインハイブリッド車は得意だけど、本格的なEVはこれからだ。マツダも出遅れていて、手を組んで巻き返しを狙っているんだ。

 未来 EVってそんなに大事なの。

  各国が大気汚染対策で排ガス規制を強化していて、英国では40年までにガソリン車とディーゼル車の販売が禁止される。EVはバッテリーでモーターを回して動くから排ガスを出さない。次世代エコカーの主役と目されていて、高性能のEV開発は急務なんだ。

 未来 トヨタとマツダ以外は。

  日産が9月に全面改良したリーフを発表する。ホンダは18年に中国で新型EVの発売を計画している。米国の専門メーカーのテスラも割安な新車を投入した。米アップルのような異業種企業も参入してくると言われているから、競争はどんどん激しくなるよ。 

 未来 米国の新工場というのは。

  米国は巨大市場だけどピークが過ぎて各社が苦戦している。現地生産の比率を高め、生産から販売まで供給の効率を高める必要があるんだ。米国投資を増やせと言っているトランプ米大統領の批判をかわす狙いもあるだろうね。

 未来 トヨタとマツダの関係が将来もっと深くなることもあり得るの。

 明 トヨタの豊田章男社長は記者会見で、今回の提携は「将来に向けての一里塚」と言っていたから、可能性は高い。豊田氏はマツダ株の引き受けを「結納金」と表現していた。結納の先の結婚が何を意味するのか、注目だね。

 未来 結婚があるなら離婚もあるわね。

  おいおい、怖いこと言うなよ。

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