みやビズ

2019年6月20日(木)
倒産情報(帝国データバンク提供)

7月分

2011/08/09
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【各要因別】
・業種別では、建設業が3件、小売業が1件。
・主因別では、すべて販売不振。
・資本金別では、100万円以上1000万円未満2件、1000万円以上5000万円未満が2件。
・負債額別では、1000万円以上5000万円未満が1件、5000万円以上1億円未満が1件、1億円以上5億円未満が1件、5億円以上10億円未満が1件。
・態様別では、すべて破産。
・地域別では、宮崎市、都城市、日南市、延岡市各1件。
・業歴別では、10〜15年が1件、20年〜30年が1件、30年以上が2件。

【概況】
 7月の法的整理による倒産件数は4件と前月の3件から増加し、負債総額は8億9400万円と比較的負債額の大きい法的整理の影響で、3カ月ぶりに増加に転じた。

 負債額が最大となった倒産は(株)宮下呉服店。1925年8月開業の老舗呉服店で、宮崎市や日向市などに店舗を構えるなど、地元では知名度が高かったが、近年は若年層の着物離れに加えて、本店が立地する宮崎市中心部の空洞化などで集客力が低下していた。

 年商を上回る借入金も資金繰りを悪化させ、2009年5月には社有不動産が競売にかけられるなど経営危機が表面化する中、昨年9月に決済難となって事業を停止していた。

2011年7月の倒産企業
商号負債(千円)資本金(千円)業種態様所在地
(株)宮下呉服店600,00038,000小売業破産宮崎市
(株)雅輝200,0003,000建設業破産都城市
清水建設(有)54,00015,000建設業破産日南市
(有)清龍建設40,0006,000建設業破産延岡市


【今後の見通し】
 財務省が7月28日に開いた全国財務局長会議で、各地域からは4〜6月期の経済情勢について改善報告が相次ぎ、同省は国内景気の総括判断を「東日本大震災の影響により厳しい状況にある中、このところ上向きの動きがみられる」と上方修正した。
 
 宮崎財務事務所も新燃岳の噴火活動や震災の影響が薄らいだとして、「緩やかな持ち直しの動きが続いている」とした。扇風機やLED照明などの節電家電の販売が好調で、新燃岳の噴火で減少した観光客が増加し、個人消費が回復傾向にあるほか、企業の生産はスマートフォン向け電子部品、サプライチェーンの復旧などで改善した。

 全国の総括判断の上方修正は昨年4〜6月期以来1年ぶり、県内の上方修正は9カ月ぶりである。

 一方、為替相場は欧州のソブリンリスクが終息しない中、アメリカの債務上限引き上げ問題を背景に1ドル80円を割り込む円高展開で、国内メーカー各社は短期的な業績見通しを下方修正する可能性が高まっている。

 震災復旧と円高対応のいずれについても、政局が混乱する現状では、国内外に明快で、メッセージ性のある政策が打ち出せるとは考えにくい。マクロ経済の先行きが不透明である以上、県内経済の見通しも流動的で、末端の企業活動においては財務省が指摘するような景況感の改善は実感できず、倒産動向についても楽観視できない。

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