みやビズ

2019年10月16日(水)
倒産情報(帝国データバンク提供)

1月分

2018/02/06
【ポイント】 ~大勢は小康状態、小口分散化が続く

◆倒産件数は前月比1件増の2件
◆小林市の介護用シューズ製造会社と、延岡市の素材生産会社が破産
◆2件ともに倒産要因は「販売不振」
◆負債額は前年同月比で大幅減。
 前年同月はフィットネス運営会社(株)サン・アカデミー(負債6億2000万円)が破産

業種別
「製造業」が1件。
「その他」が1件。
主因別
「販売不振」が2件。
規模別
負債額別では「5000万円未満」が2件。
資本金別では「100万円未満」が1件、「100万円以上1000万円未満」が1件。
態様別
「破産」が2件。
業歴別
「3年以上5年未満」が1件。
「30年以上」が1件。





今後の見通し

◆1月の法的整理による倒産件数は前月比1件増の2件で、その負債合計5000万円は前月より増加したが、倒産件数は2012年10月に11件発生して以来、63カ月連続で1桁台となるなど、倒産動向は小康状態、小口分散化が続いている。
 
◆1月に倒産した会社は、小林市の介護用シューズ製造会社、よしたにクロージング。1978年の創業で、高齢者が履きやすく、転倒しにくい「楽々シューズ」をはじめ、車いすの座席に敷く滑り止めマット、リハビリ支援用歩行器などを開発製造し、病院や介護施設に販売していた。近年も入浴介助や緊急搬送などの需要を見込み、介護用・救助用マット「リーフ」を開発、折りたたみができる担架として販路拡大に取り組んでいたが、営業力不足から近年ピークの2015年7月期でも年売上高は約2200万円にとどまり、その後も受注は伸び悩んで2017年2月に事業継続を断念していた。

◆もう1社は、延岡市の素材生産会社、八洲林業。2014年12月設立で、九州北部を中心に山林の伐採や集材を手掛けていたが、後発企業ゆえに販路が拡大できなかった上、過小資本も影響して厳しい資金繰りを強いられていた。
 
◆帝国データバンクが発表した「TDB景気動向調査」によると、1月の宮崎県の景気DIは49.2(50が判断の分かれ目)で、前月比横ばいとなった。2017年3月に49.1となった後、一時的に悪化していたが、最近の景況感は緩やかに回復しているようにも見受けられる。ただ、製造業を中心に先行き見通しDIの変動が目立つなど、景気先行きの見通しは引き続き不透明である。
 
◆宮崎労働局が発表した2017年12月の有効求人倍率は1.45倍と前月比0.02ポイント改善し、1963年の統計開始以来、過去最高となった。これまでの過去最高は2017年7月の1.44倍。正社員の有効求人倍率も0.94倍と同0.04ポイント改善、やはり統計を取り始めた2004年11月以降で過去最高となり、業種を問わず人手が不足している。多くの中小企業は求人しても応募がない状況で、引き続き人手不足を遠因とする事業停止や休廃業、倒産が懸念される。
 
◆すでに報道されているように、県内では宮崎カーフェリーやホテルメリージュ延岡が特別清算の手続きに入る予定であるなど、負債額が多額となる法的整理が今後発生する見通しだが、それ以外の企業の倒産動向は小康状態が続きそうだ。すでに事業停止した会社が破産など法的に整理できないケースや、金融機関の柔軟な支援体制がその背景にあるものの、宮崎県の景気DIの先行きが不透明であるように、地方の経営者の景況感や景気見通しは明るくない。人手不足感が強い建設業やサービス業など、複数の業界で業績が好調な企業と不調な企業に二極化する傾向にあり、現在の小康状態がいつまで続くかは予断できない。

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