みやビズ

2019年6月27日(木)
倒産情報(帝国データバンク提供)

10月分

2017/11/07
【ポイント】   ~大きな流れとしては小康状態、小口分散化~
◆倒産件数は前月同数の3件
◆宮松クリーンの負債額が2億5000万円。全体の負債総額を引き上げる
◆3件の倒産原因は、「販売不振」「売掛金回収難」「設備投資の失敗」と分かれる

業種別
「建設業」が1件、「小売業」が1件、「サービス業」が1件。
主因別
「販売不振」が1件、「売掛金回収難」が1件、「設備投資の失敗」が1件。
規模別
負債額別では「5000万円未満」が1件、「5000万円以上1億円未満」が1件、「1億円以上5億円未満」が1件。
資本金別では「100万円以上1000万円未満」が2件、「1000万円以上5000万円未満」が1件。
態様別
「破産」が3件。
業歴別
「3年以上5年未満」が1件、「10年以上15年未満」が2件。





今後の見通し

◆10月の法的整理による倒産件数は前月同数の3件だったが、大口倒産の反動減から負債総額は同61.7%減の3億7600万円となった。

◆今月最大の倒産は宮松クリーン。同社は2005年設立の焼酎かす処理業者。焼酎の製造過程で発生する焼酎原料の搾りかすや廃液などを自社プラントで処理後、出た固形物や液体を畜産飼料や肥料として販売していた。しかし、全国的な焼酎ブームの終息を背景に得意先からの受注が落ち込み、プラントの設備投資に絡む借入負担が重くなり、事業継続を断念した。

◆次ぐ負債額の倒産は木造建築工事業者のリフェイス。同社は過去に下請受注した工事で代金を回収できず、2010年の年末頃には事業を停止していた。TsPROJECTは、ピーク時に4店舗の居酒屋を経営していたが、販売不振に陥っていた。

◆帝国データバンクが発表した「TDB景気動向調査」によると、10月の宮崎県の景気DIは48.9(50が判断の分かれ目)で前月比0.2ポイント改善した一方、都道府県別順位は前月の19位から変動はなかった。10月は2カ月連続の改善となったものの、宮崎県の景気DIはここ数カ月間、改善と悪化を繰り返しており、今後も改善が続くかは不透明で、明確な景気トレンドは見いだしにくい。

◆宮崎労働局が発表した2017年9月の有効求人倍率は、1.39倍と前月比0.01ポイント悪化し、2カ月連続の悪化となったが、高い水準が続いている。また、正社員有効求人倍率は0.85倍と同0.03ポイント改善し、統計を取り始めた2004年11月以降の過去最高となるなど、人手不足感が高止まりしている。10月には人手不足が一因となる企業の事業停止が発生しており、業種・地域を問わず、人手不足倒産が懸念される一方、人手不足に対応するための省力化投資が活発となっている。

◆倒産件数は2012年10月に11件発生して以来、60カ月連続、丸5年間1桁台で推移した。この小康状態の理由として、実質的に事業停止している会社が法的整理しないケースや、金融機関の柔軟な支援体制が挙げられるものの、宮崎県の景気DIが改善と悪化を繰り返しているように、地方の経営者の景況感や景気先行きは必ずしも明るくはない。人手不足感が強い建設業やサービス業など、複数の業界で業績が好調な企業と不調な企業に二極化する傾向が強まっており、現在の小康状態がいつまで続くかは不透明である。

アクセスランキング

ピックアップ