みやビズ

2019年10月17日(木)
倒産情報(帝国データバンク提供)

6月分

2017/07/10
【ポイント】 ~不況型倒産である販売不振が3件~
◆資本金500万円以下の小規模業者3件の倒産
◆地区別では、宮崎市2件・都城市1件であり、県北部では倒産発生せず
◆すべて破産

主因別
「販売不振」が3件。
規模別
負債額別では「5000万円未満」が2件、「5000万円以上1億円未満」が1件。
資本金別では「個人経営」が1件、「100万円以上1000万円未満」が2件。
態様別
「破産」が3件。
業歴別
「5年以上10年未満」が1件、「15年以上20年未満」が1件、「30年以上」が1件。





今後の見通し

◆6月の法的整理による倒産件数は前月と同じ3件となった。負債総額は前期を500万円上回る1億800万となった。そのうち1件は個人。

◆帝国データバンクが発表した「TDB景気動向調査」(全国有効回答数10045社)によると、6月の宮崎県の景気DIは43.8(50が判断の分かれ目)で2ヶ月ぶりに悪化。全国順位は前月の17位から41位に下がった。建設需要の見込み不透明や、大型店の進出で影響が大きいなどの先行き見通しは流動的となっている。

◆宮崎労働局が発表した2016年5月の有効求人倍率は1.39倍と、集計を取り始めて最高値を確保。その一方、安定所別では延岡や高鍋などが1倍を割り込んでいる。サービス業や小売業、卸売業の求人が増加しているものの、医療福祉や製造業などは減少しており、地域間や業種間の格差があるため、人手不足が与える企業への影響に注目していきたい。

◆6月最大の倒産となった(有)ワークシヨツプシラカワは、1980年4月設立の広告代理業者。地元メディアの電波や紙の媒体を利用した広告宣伝を取り扱うほか、販売促進催事などイベントの企画制作、運営に取り組んでいた。当地では地元民放系の広告代理店が強く、大手広告代理店も当地に進出するなど営業環境が徐々に悪化していた。最近では特定の商業施設に特化した事業展開に注力していたものの、その商業施設が増床工事に着手した影響で、既存の広告収入が見込めなくなり、事業先行きが立たなくなった。(株)サウス企画は2011年3月に設立した美容材料卸売業者で、美容院などへパーマ液や化粧品などを販売していたが、得意先が零細規模や高齢者が多く、需要の先細りから行き詰まった。個人はフラワーショップを運営していた。

◆倒産件数は56ヶ月連続で1桁台、2017年上半期においても14件と小康状態が続いている。主因別では不況型倒産である販売不振が大半を占めており、日経平均株価は1年半ぶりに2万円を回復したとはいえ、当地での景気回復感は乏しい。夏のボーナス支給が個人消費を刺激するかは不透明で、長引く梅雨の影響から、農作物の不作が予想され、青果物を中心に値上げが見込まれる。倒産件数は、上半期14件中「建設業」が4件、「卸売業」が4件、「サービス業」が3件であったことから、同業種の動向には引き続き注意が必要であろう。今後において、倒産件数は急激に伸びるとは見込めないが、実質破綻している企業が法的倒産を申請する可能性はあり、負債の大きい企業を中心に注目していきたい。

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