みやビズ

2019年8月26日(月)
倒産情報(帝国データバンク提供)

2月分

2017/03/30
【各種要因】
県企業倒産集計(2月)
・業種別では、建設業が3件。
・主因別では、販売不振が3件。
・資本金別では、100万円以上1000万円未満が2件、1000万円以上5000万円未満が1件。
・負債額別では、5000万円未満が2件、5000万円以上1億円未満が1件。
・態様別では、破産が3件。
・業歴別では、3年未満が1件、30年以上が2件。

【概 況】
 2月の法的整理による倒産件数は、前月より1件増の3件となった。倒産件数は52カ月連続で1桁台と低水準の推移が続いている。負債総額は9300万円で前月より85.3パーセント減となった。

 帝国データバンクが発表した「TDB景気動向調査」(全国有効回答数1万82社)によると、2月の宮崎県の景気DIは46.5(50が判断の分かれ目、全国平均45.4)と前月より改善された。ただ、小規模企業では悪化となっているほか、先行き見通しDIを見ると製造・非製造など見方が分かれており、今後の見通しは流動的となっている。

 宮崎労働局が発表した1月の有効求人倍率は1.33倍と前月より0.05ポイント上昇。県下7カ所の職業安定所すべてで1倍を超え、人手不足が広がり、企業コスト負担を押し下げる要因となっていることから、採用に苦戦している企業を注視していく必要がある。

2月倒産企業表

 2月最大の倒産となったのは(株)ハウスアート宮崎。当社は1985(昭和60)年7月創業、86(同61)年10月設立の木造建築工事業者。年間20件近くを手掛ける規模で、2008年3月期の年売上高は約3億3800万円を計上していたが、収益面は低迷していた。その後も価格競争が影響して減収と損失が続き、駆け込み需要の反動減や代表親族の独立などが影響し、16年3月期の年売上高は約2億900万円までダウン。本店不動産を売却するなど、資金手当に取り組んだものの奏功しなかった。

 (有)サンエコーはエクステリア用品の販売施工業者。同業他社との価格競争激化で先行きの見通しが立たなくなった。

 (株)N・K工業は太陽光パネル設置工事業者。設立直後から産業用の太陽光発電需要が急速に落ち込んで苦戦を強いられた。熊本地震後は商圏を熊本に拡大し、建物の解体工事などにも取り組んだものの、後発業者のハンディも影響して受注は伸び悩んでいた。

【今後の見通し】
 法的整理による倒産3件はすべて建設業となった。もともと企業体力が弱く、同業他社との価格競争力にはハンディがあり、新規事業に取り組んだが改善が図れなかったものである。なお、帝国データバンクが発表した「賃金動向に関する意識調査」(2006年より毎年1月実施)によると、16年度には九州内の65.3パーセントが賃上げを実施したほか、17年度は過去最高となる企業が賃金改善を行う予定である。

 有効求人倍率は高水準で推移している一方、労働力の定着・確保のために、企業は賃上げを実施せざるを得ない。そのため、先行き不透明な状況下の中で、企業体力が十分でない企業は賃上げ実施ができず、定着率が向上しないことから、負のスパイラルに陥っている可能性が否定できない。今後、倒産件数が大幅に増えるとは言い難いが、資金需要が活発となる年度末を控え、実質破たんしている企業や企業体力の弱い企業の状況には注意が必要である。

アクセスランキング

ピックアップ