みやビズ

2019年6月16日(日)
倒産情報(帝国データバンク提供)

1月分

2012/02/07
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【各要因別】
・業種別では、建設業が3件、サービス業・小売業が各2件、農業が1件。
・主因別では、販売不振が7件、経営多角化の失敗が1件。
・資本金別では、100万円以上1000万円未満3件、1000万円以上5000万円未満5件。
・負債額別では、1000万円以上5000万円未満が4件、5000万円以上1億円未満が1件、1億円以上5億円未満が2件、5億円以上10億円未満が1件。
・態様別では、8件とも破産。
・地域別では、宮崎市が3件、日向市・延岡市・西都市・東諸県郡・串間市がそれぞれ1件。
・業歴別では、3~5年が2件、15~20年が1件、20~30年が2件、30年以上が3件。

【概 況】
 1月の法的整理による倒産件数は8件と前月比、前年同月比ともに増加し、負債額は10億4600万円と前月比でも増加したが、前年同月比では大型倒産の反動で減少した。

 負債額が最大となったのは、モナコ観光。日向市などでパチンコ店を展開し、1997年には「日向ひょっとこの湯」を開業するなど、経営多角化に取り組んでいたが、本業のパチンコ店が同業他店との競争激化が不振に陥り、2009年に決済難となっていた。

 その後はパチンコ店を閉店し、銭湯事業に特化して営業を継続していたものの、2010年4月に銭湯の営業も取りやめ、実質的な事業停止状態にあった。

2012年1月の倒産企業
商号負債(千円)資本金(千円)業種態様所在地
モナコ観光(株)537,00010,000サービス業破産日向市
大瀬建設産業(株) 193,000 20,000 建設業 破産 延岡市
(有)新和建設 145,000 10,000 建設業 破産 宮崎市
(株)マルハチ 60,000 10,000 小売業 破産 西都市
(株)幸村 49,000 1,000 農業 破産 東諸県郡
(株)大淀建設 26,000 10,000 建設業 破産 宮崎市
(株)新日本環境サービス 26,000 4,000 小売業 破産 串間市
(有)システム技研 10,000 3,000 サービス業 破産 宮崎市


【今後の見通し】
 今月は大瀬建設産業の破産に注目したい。

 同社は1954(昭和29)年開業の老舗土木工事業者で、法(のり)面工事やアンカー工事を主体に公共工事の受注を積み重ね、特Aクラスの工事業者として高い知名度を得ていた。その間、地質調査や産業廃棄物処理を手掛ける関係会社を設立し、企業グループとしての事業規模も拡大していた。

 その後、公共工事の予算縮小や一般競争入札化の浸透で事業環境は悪化し、本業の余剰マンパワーを活用しようと、関係会社を中心に英会話教室や飲食業、人材派遣事業などに参入した。しかし、いずれも見通しが甘く、本業の利益で関係会社に資金支援を継続しなければならない悪循環が続き、2011年6月には仕入れ先に対して支払い猶予を要請する文書を出していた。

 全国的に建設業者の倒産件数が多いのは、建設需要が高まった経済成長時に独立、あるいは参入した企業が多く、もともとプレーヤーが多い市場が、近年になって急速に縮小したためで、宮崎県内だけでも公共工事に入札できる建設業者数は数千社とされる。

 近年、建設業者が農業や介護事業などの異業種に取り組むケースが増えているが、経済情勢が極めて厳しい現状で、未経験事業に参入するリスクは大きい。

 業種を問わず、旧態依然としたビジネスモデルを変えられない企業も、むやみに新しいビジネスに突き進む企業も、先行きは明るくない。景況感が悪い時ほど、経営者の慎重な判断が求められるが、何も手を打たずに景気回復を待つだけという企業もやがては行き詰まりかねない。

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