みやビズ

2019年8月26日(月)
倒産情報(帝国データバンク提供)

8月分

2016/09/21
【各要因別】
・主因別では、販売不振が2件。
・資本金別では、100万円以上1000万円未満が1件、1000万円以上5000万円未満が1件。
・負債額別では、5000万円未満が1件、5000万円以上1億円未満が1件。
・態様別では、破産が2件。
・業歴別では、3年以上5年未満が1件、30年以上が1件。

【概 況】
 8月の法的整理による倒産件数は前月同様の2件となった。負債総額は1億1400万円で、前月より200万円増加している。倒産件数は46ヶ月連続で1桁台となっている。

 帝国データバンクが発表した「TDB景気動向調査」(全国有効回答数1万508社)によると、8月の宮崎県の景気DIは41.2(50が判断の分かれ目)で3カ月ぶりに改善された。九州内では鹿児島県に次ぐ順位。国内景気は円高などプラスとマイナスの材料が混在しており、今後も一進一退の状況が続くとみられる。

 宮崎労働局が発表した2016年7月の有効求人倍率は1.26倍と、過去最高値をマークした前月と同水準であった。前月に引き続き、延岡市や日向市、高鍋町では1.0倍を下回っており、県北地域では改善が進んでいるとは言い難く、県内においてサービス業関連での求人数は減っている。観光シーズンを迎え、サービス業の人手不足による倒産についても注意したい。

 8月最大の倒産となったのは(株)トミヤ。同社は1907(明治40)年創業、48(同23)年7月に法人改組した老舗企業。陶器問屋として営業してきた時期が長く、業務用から贈答用、家庭用まで幅広い用途に対応できる食器類の仕入ルートを確保し、卸売主体に営業していた。その後は小売に注力、ピーク時には6店舗を展開するなど、時代の変遷に対応して業態を変化してきた。近年は本店以外に宮崎市と都城市の大型量販店にテナント出店するなどして4店舗を営業する一方、卸売も県内の結婚式場と提携して婚礼引出物を中心に展開し、近年ピークとなる2009年6月期の年売上高は約2億7700万円を計上したが、固定費負担が重く、赤字を計上していた。以前から債務超過だった財務状況が改善する見通しが立たなくなり、今回の措置となった。

 もう一つの倒産は(株)心笑で、後発の老人福祉事業者であったことから、当初より集客に苦戦して、介護報酬制度の改定などで収入高も低下、収益が回復できなかった。

【今後の見通し】
 倒産件数は46カ月連続で1桁台が続き、小康状態が続いている。ただ、相次ぐ台風上陸によって、農作物や建物被害などが全国で発生。特に、産地である東北や北海道での被害が甚大で、青果物価格高騰が表面化、消費者の買い控えなどを招いている。デフレ基調が続いている中にあって、仕入れ価格上昇が与える影響は大きく、小売業やスーパーマーケットなどの動向には注目したい。

 加えて、10月からは最低賃金の引き上げが予定されており、人手不足が顕著である老人福祉事業や小売業、サービス業など体力の弱い企業にとって、コスト負担増がさらに経営を圧迫する可能性が高い。

 また、九州ふっこう割を活用する旅行客も増加が見込まれるため、観光地を中心に小売業やサービス業の需要は増すとみられるものの、景気の先行きは不透明であり、今後も予断を許さない状況は続くとみられる。そのため、これまで財務状況が悪く、収益改善が図れない企業の動向には今後も注意が必要だ。

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