みやビズ

2019年10月16日(水)
倒産情報(帝国データバンク提供)

4月分

2015/05/29
【各要因別】
・業種別では、小売業が1件、運輸・通信業が1件、建設業が1件、サービス業が1件、卸売業が1件。
・主因別では、販売不振が3件、その他が2件。
・資本金別では、100万円以上1000万円未満が4件、1000万円以上5000万円未満が1件。
・負債額別では、5000万円未満が2件、5000万円以上1億円未満が2件、1億円以上5億円未満が1件。
・態様別では、破産が5件。
・業歴別では、3年未満が1件、5~10年未満が3件、30年以上が1件。

【概 況】
 最大の倒産となったのは、(株)エーエスシー(宮崎市)で、負債は債権者約70人に対し約1億4700万円となった。2012年9月に設立、当初は旅行代理店業務を行っていたが、現在の本店に移転した後は、スポーツ用品小売りやフィットネスジム運営に着手したほか、高校の食堂運営などを手掛けていた。2014年6月期の年売上高は約4億2100万円を計上、リチウムイオン蓄電池などの仕入れ販売を開始するなど、事業の幅を広げていた。スポーツ用品小売りが事業計画の5分の1しか確保できなかった上に、食堂運営については解約申し入れを受けたため、資金繰りが急速に悪化して今回の事態となった。


 次ぐ負債額となった(有)つばめタクシーは1961年2月に設立された老舗のタクシー業者である。94年9月期には約1億6500万円あった売上高は、規制緩和に伴う競争激化などから、2014年9月期は約7000万円にまで低下、連続して赤字計上しており、先行きの改善見通しが立たなかったことから今回の措置となったもの。

【今後の見通し】
 3月の倒産件数は前月比4件増の5件と、30カ月連続で1桁台の推移となっている。負債総額は3億2700万円と前月を上回った。要因は全て破産であった。

 帝国データバンクがまとめた「景気動向調査」によると、宮崎県は44.4(平均が50)で、前月比1.7ポイント減となり、3カ月ぶりに悪化した。九州平均値は46.2であった。2014年3月の50をピークに、増税後の下振れや東九州自動車道開通などによって非製造業を中心に堅調な推移であったが、一服感から低下した格好となった。

 宮崎労働局が発表した15年3月の雇用情勢では有効求職者数が減少して、有効求人倍率は前月より0.01ポイント上回り0.98倍となった。新規求人数は21カ月連続で増加。医療福祉、製造業、教育学習支援が増加となった一方、宿泊業や飲食サービス、卸小売業などが減少している。雇用失業情勢は、一歩ずつ改善が進んでいる。

 15年3月に実施した2015年業績見通しに関する企業意識調査によると、増収増益とする企業は28%、前期並みを含むと、概ね上向く傾向にあるが、規模間格差が拡大する懸念が高まっている。一方、業績下振れ見通し材料は個人消費の一段の低迷、人手不足などが増加している。(全国2万3336社対象、有効回答企業数1万845社)

 政府による大規模な財政出動や金融機関の継続的な支援から倒産件数は1桁台が続く低調な推移となっており、雇用情勢も改善が進んでいる。原油下落によるエネルギーコスト負担軽減などは企業業績に好材料を与えるものとみられる。地方創生交付金などによって、都市部と地方の格差解消、地方発展が期待されている。その一方、必要な業種に必要な人材が充てられないミスマッチがあり、人手不足による賃金上昇分を、製品やサービス価格に転嫁することは厳しい企業にとって、今後の運営を好転させる材料には乏しい。東九州自動車道開通による競合激化も懸念される。4月発生した5件の倒産は全て業種が異なっていたことからも、業種に限らず、企業動向を見守っていく必要があろう。

アクセスランキング

ピックアップ