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アナライズ

マイナス金利時代のお金の使い方 二宮清子さん(ファイナンシャルプランナー)

2016/05/06
ファイナンシャルプランナー 二宮清子さん「マイナス金利時代のお金の使い方」

メリット享受へ知識が大切


にのみや・きよこ 宮崎市出身。日本大学短期大学部卒。ファイナンシャルプランナーで、合同会社リーフ代表。住宅ローンアドバイザーなどの資格も持つ。日本FP協会宮崎支部長。

にのみや・きよこ 宮崎市出身。日本大学短期大学部卒。ファイナンシャルプランナーで、合同会社リーフ代表。住宅ローンアドバイザーなどの資格も持つ。日本FP協会宮崎支部長。

 日銀のマイナス金利政策は今のところ思ったような効果を出せていない。中国経済の減速や原油安への警戒感など世界規模の要因が背景にあるとはいえ、この政策の先行き不透明感は増しているようにも感じる。一方で、私たち消費者の生活には大きな影響が出始めた。銀行の普通預金金利は0.001パーセントに引き下げられ、連動して生命保険の貯蓄型商品が販売停止になるなど、「お金を預ける」ということにメリットがない時代となってしまった。

 ただ「お金を使う」ことに多くのメリットが設けられるようにもなった。そもそも、マイナス金利導入の目的は市場にお金を出回らせること。その対象は金融機関だけでなく、一般消費者も当然含まれている。お得感が設定されるこの流れは、一般消費者へ向けた「お金をため込まずに使いなさい」という間接的なメッセージとして捉えることができる。

 お金を使うことでメリットを享受できる主なものとして、「クレジットカード」「百貨店の友の会、旅行会社の積み立て」「住宅ローン」が挙げられる。

 クレジットカードはポイントやマイルによる還元が大きい。還元率はカード会社によって違うが、例えば還元率が1パーセントの場合、年間100万円のカード利用があれば1万円分のポイントがたまる。クレジットサービスで支払えるモノやサービスは多岐にわたり、水道光熱費などの公共料金、携帯電話やプロバイダーなどの通信費、ほかにも新聞代、医療費、家賃など普段利用しているものの支払いが可能となった。これらを現金からクレジットカードの支払いに替えるだけでもメリットは大きい。

 クレジットカードを家計に入れる際のポイントは、公共料金や家賃、通信費、保険料、税金、交通費といった毎月必ずかかる固定費を支払いの対象にすること。外食やショッピングでは、つい気持ちが大きくなってしまい浪費を助長させる原因にもなるので対象外。クレジットカードは後払いができる借金なので、利用する際は無利息の一括払いだけと肝に銘じることだ。ポイントのために利息を払ってしまったら損をすることになる。家計管理は厳密さがより求められる。

 百貨店の友の会、旅行会社の積み立ても人気だ。他の百貨店や旅行会社で利用できないのはデメリットだが、使用目的が明確な場合はお得感が非常に大きい。ワクワク感も合わせてためることができるのがうれしい。

 住宅ローンを組む環境としては、低金利や所得税の「住宅ローン控除」、すまい給付金…とこの数年非常に恵まれている。マイホームの購入は一生に一度あるかないか。金利が低いから、税金が戻ってくるからといった理由だけでの衝動買いはいただけないが、ライフプランが整って資金計画がうまくいく場合は、いまは良い時期だといえる。

 お金を使うことでメリットが享受できる方法は、キャッシュレス化(現金を介さない取引が増加すること)の進展でますます多様化するのではないだろうか。預貯金とのバランスはしっかりと保った上で、常に新しい情報や知識が得られるようアンテナを張り巡らし、「生きたお金」の使い方ができるようにしっかりと考えていきましょう。

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