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日韓関係とビジネスチャンス  米良充典さん(県商工会議所連合会会頭)

2014/11/21
県商工会議所連合会会頭 米良充典さん「日韓関係とビジネスチャンス」

会えば誤解は解ける


県商工会議所連合会会頭 米良充典さん
 県商議所連合会会頭は県日韓親善協会長を兼ねている。昨年のクリスマスイブは氷点下のソウルを訪れるなど、年に2、3回は韓国へ行く。

 アシアナ航空宮崎-ソウル線が就航した2001年ごろに比べると、日本との関係は厳しい環境に置かれている。なぜこうなったかはここでは触れないが、本来はもっと信頼に満ちた、互いに助け合う間柄でなくてはならない。

 香港航空の宮崎-香港線の開設が発表されるなど、本県と東アジアとの交流は年々活発化している。その大きな足掛かりとなったのがソウル線だ。

 百済王伝説が伝わる美郷町南郷区など、文化や教育でも交流を深めようと当時の知事や関係者が築いた絆。いろんな変化があっても流されることなく、その志を堅持していきたいと思っている。

 海外からの外国人旅行客は年々増えていて、九州を昨年訪れた外国人旅行客は125万人。そのうち79万人が韓国からだった。ソウル線も同様に好調で、13年は前年から約3割増の約2万6000人。ことしも9月までに約2万人と前年を超す勢いという。

 目的はゴルフがほとんど。2泊3日から3泊4日の日程で来る。韓国内のゴルフ場が閉まるこれからの季節はさらに増える。ことし3月に宮崎発のソウル便に乗ったとき、ゴルフバッグが220個もあったと聞いて驚いた。本県観光がオフシーズンの期間に滞在してくれる彼らの存在は経済的に大きい。

 半面、日本人客の利用は外交関係悪化を理由に低迷している。先日も民間交流を活性化させ、ソウル線の利用を促進するよう河野知事にお願いしたところだ。

 個人的には、約5年前から国内向けの照明器具を韓国の企業と共同で作っている。高い技術を持っている相手で、今後は海外へ輸出したいと考えている。韓国では日本企業と取引していることが大きな信用になる。その点を活用して、相手の話をよく聞き、こちらも言う。お金も絡むが、今では深くつきあえる良きビジネスパートナーだ。歴史的な問題などがあっても、会わないと誤解は誤解のまま。お互い人間。会えば解決する。

 それに今は円安。外需型企業にとって追い風だ。海外は国内より確かにリスクが多い。しかし国内市場が縮小していく中、それを怖がっていてはじり貧になる。

 文化やスポーツを通じて会うチャンスをつくり、それをビジネスへつなげていく。そういうきっかけの場が、県内の企業経営者も数多く所属しているロータリークラブやライオンズクラブといった世界規模の友好団体だと思う。

 「たとえ声を掛けても断られるに決まっている」と先にこちらが答えを考える必要はない。こだわりをよそに置いて、あきらめることなくアプローチし続けることが大事。

 3年前は思いつきもしなかったが、今では県内企業が生き残っていくには海外へ出る必要があると確信している。そのチャンスを自分の方から投げ出す必要はない。

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