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本県交通インフラの課題 米良充典さん(県商工会議所連合会会頭)

2014/09/12
県商工会議所連合会会頭 米良充典さん

東西格差是正へリニア整備を


 東九州道延岡-宮崎が開通して、半年たとうとしている。半世紀かかって開通し、2016年3月に北九州市小倉までつながる。いろいろと活用できるようになり、やっと他県の背中が見えてきた。ストロー現象で都市部へ消費を持って行かれるというふうに言われるが、それはないと感じる。例えば都農町の道の駅は素晴らしい繁盛ぶり。新鮮で手ごろな値段の産物がそろい、立ち寄る人が多い。

県商工会議所連合会会頭 米良充典さん
 本県は農業の6次産業化が活発だ。大分-宮崎の全線開通となれば、都農ワインや全国有数の産地である焼酎などを今まで以上に広く押し出せるようになる。

 開通したばかりで恐縮だが、延岡-宮崎には追い越し車線の追加や休憩施設の開設といった要望がある。実現のためには高速道の利用率向上が必要で、そうなれば休憩施設で地元の農畜産物などを販売してもいい。

 延岡-熊本を結ぶ九州中央道は全線開通のめどが立っていないし、南では国道220号と東九州道県南ルートも整備要望から長い時間がたっている。早くつないでもらいたい。もう一つは都城志布志道路。これも非常に価値の高い道路で、国は国際物流拠点の志布志港を10年かけて200億円の予算で整備する。この道路が開通すると畜産の飼料を軸とした物流が活発化し、本県の第1次産業が安定化してくる。飼料を運び込むだけでなく、農産物を大消費地の東京、大阪に直接出荷できる。

 海路については、フェリーをもっと活用しないといけない。本県農業の輸送コストは総売上高の4割に近い。これを2割弱まで減らしたいが、それには海路しかない。品物によっては定温、低温、冷凍の冷蔵設備が必要となる。いかに輸送コストを下げるかということに、取り組まなくてはいけない。

 JRに関しては、宮崎、延岡、日南などの駅舎を造り替えてもらいたい。例えば日向市駅は木造の斬新なデザインの駅舎が国内外で高い評価を受けている。隣接するJA日向の建物では地元の物産品を買える。駅を軸とした連携がうまく行っている好例だ。

 連合会では東九州新幹線の早期整備を訴えているが、仮に完成した頃には九州新幹線(博多-鹿児島)はリニアになっているだろう。九州の東西格差が解消されることはなく、これではあんまりだ。だから新幹線はもういい。整備するならリニアだ。本県は地形的にも造りやすく、昔は実験線もあった。まず延岡-宮崎で進め、宮崎-鹿児島、大分-延岡は、その後に考えればいい。リニアなら大分-宮崎の所要時間が30分、博多へなら1時間かもしれない。そうなるためなら国に働きかけるなど、私は動くよ。

 飛行機の方は各路線とも頑張ってもらっているが、かつてあった長崎、広島、高知、松山などのローカル線を復活させたい。例えば東九州道やフェリーも使い、四国と本県をつなぐ観光ルートの再開発といった試みも必要だ。

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